劣化なしのコピーが簡単につくられてしまう可能性が高いデジタルコンテンツ。テレビ電波も総デジタル化され、DVDで映画やビデオグラムが出回るようになる近い将来、作者の著作権は深刻に脅かされかねない。オリジナルと同等の内容を持った海賊版が裏市場で広く出回れば当然、ユーザーは安い海賊版に飛びついてしまう。それは業界の崩壊をも招きかねないのだ。そこで現在、コピーをプロテクトするための技術研究も盛んに行なわれている。これは、デジタルコンテンツ時代ならではの周辺ビジネスといってもいいだろう。すでに日本アイービー・エムと大日本スクリーンは、デジタルコンテンツの著作権管理と暗号配信システムの共同開発成果として、CG業界向けに4種類のソフトウェアを販売している。対象は書籍・雑誌、映画・ビデオ、写真、音楽、ゲームなど、あらゆるコンテンツ。著作権などでがんじからめにして守っていたコンテンツを、いったん複製自由にして、今度は利用ごとにお金を払ってもらいますよというしくみだ。「DDSA」は、コンテンツの利用権を認証する暗号技術と、プログラムの実行を保護するプログラム実行制御技術の、2つのコアから成り立ち、コンテンツの実行・保護・課金までの機能を提供する。既知の情報を集積しても、未知の情報を数学的に推定できないようにし、なりすましと偽造を困難にしたという。
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