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アジア金融危機と経済のグローバル化

エンジンパワートレーン関係の高度機能部品は、どこの国も他の国に委せるより自分の国でやりたいと主張することが多い。しかし、紆余曲折はありながらも、ASEAN諸国での国産化政策は、日本の各自動車メーカーの協力で技術移転も進んでくると、この域内補完分業が、より現実対応型になってくる。それはBBCに現われるように、特定メーカーの車種ごとの補完分業の動きであり、これなら、従来は分業に入れてもらえなかった部品メーカーも、補完分業の恩恵にあずかることができる。

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さらに、この動きを加速するものとして、AICO(ASEANIIndustrialCooperative)のように、部品とアッセンブラー、さらには関連産業を包括する域内国際分業構想にまで進もうとしていた。そしてこの構想は、AFTA(ASEANFreeTradeArea)の域内自由貿易体制にリンクするはずであった。ところが、1997年のアジア金融危機と、その前後に起こった経済のグローバル化によって様相は一変する。経済のグローバル化は、とくに金融と資本の移動制限の撤廃をもたらし、貿易の自由化を促進することになった。そうなると、事実上、ASEANだけの域内補完分業は成り立たなくなる。しかし、そうはいっても、国によってアジア金融危機に対する対応は違ってくることになり、マレーシアのように国内経済秩序の安定を優先し、グローバル自由化を受け入れず、通貨の交換性をも否定して国内経済を守ろうとした国もある。