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男にとって婚姻届けは一生分のアイラブユー

僕はカミさんから「釣った魚に餌をやれ」とよく言われるんですけれども、結婚すると、ほとんどの男が誕生日やクリスマスのイベントを、恋人のころのように重要視しなくなるものです。たまの日曜日にはどこかに連れて行ってもらいたいと思っていても、そういうこともあまりなくなる。男は結婚したら。しだいにマメさを失っていくんです。ここで男の本音を言わせてもらえれば、別にどこにも行かなくても、家にいて、こうして一緒にいるじゃないか、と言いたいわけです。それに、もっと本音を言ってしまえば、そんなことより、たまの休みにはゆっくりしたい。男にとってみれば、結婚するときに役所に出した婚姻届けが、一生分の「アイラブユー」なんです。「籍」を入れることが人生最大のプレゼントだと思っているから、それ以上の物はないし、もう贈らなくてもいいだろうと考えている。もちろん世の中には、結婚しても自分の妻に高価なプレゼントを贈ったりする夫もいるようです。若い主婦向けのファッション雑誌を開けば、「夫に買ってもらった八十万円のイタリア製高級ハンドバック」を持って、颯爽と紙面に登場する主婦もいる、らしい。でもそれを女性は手放しで喜んでいいのだろうか。結婚しても恋人同士のころと少しも変わらず、釣った魚に餌をやる男も確かに、いるにはいるだろう。けれども、ふだん振り返らない罪滅ぼしに、とにかく結婚記念日とクリスマスだけ押えておけばいいんだということで、とりあえずプレゼントを買う男だっている。ということを、釣った魚に餌をやらない僕は声を大にして言いたい。